欲しい器が見つからない? それなら自分で作っちゃおう!

ちょうどいい器は作るもの?!

モノが溢れる現代日本でも「これ!」というものに出会えない……そんなことはありますよね。

私がずっと探していたのは、ホールケーキを乗せるお皿。家族の誕生日などに作るケーキを置きやすく、カットしやすい平らな大皿です。

そんなとき、高校生の三女から「『匠の里』で、器を自由に作ってみたい」と誘われました。

娘たちは小学生のときなどに、匠の里に行ったことがあります。

そんなときは何を作るかが決められていましたが、三女は「いつか好きな器を作ってみたい……」と思っていたそうなのです。

「そうだ! 欲しい器がないなら、作ればいいんだわ!」と私。

そこで、企画教室に参加したこともある匠の里の「陶芸体験コース」に娘ふたりと一緒に参加してみました!

それぞれのアイディアで作品づくり

この2時間の体験コースでは、ひとり1kg の粘土を用い、2つまでの作品を作れます。

娘たちのお目当ては、手回しロクロを使ったカップづくりです。

まずは粘土をロクロの真ん中に置き、くぼみをつけたら側面を立ち上げ、伸ばします。

形が決まったら、ロクロを回しながら切弓で口縁をまっすぐ切り取ります。

ここは姉妹の共同作業!

そして、糸を使って、ロクロからカップを慎重に切り離します。

できた~!

一方、ケーキ用平皿の私は、粘土を伸ばして円形に切り取ればOK。

娘たちがキャッキャッとロクロを回している間、ひたすら、ひたすら伸ばします!

簡単そうだと思っていましたが、雑念が多いのか、均等な丸になかなかなりません。

それでもなんとか必要な大きさに伸ばして、上から布地を当てて模様もつけました。

それから、丸い型紙に沿ってカット。

やっとできました……(時間は娘たちよりかかっています)

最後に釉薬の色を見本から選び、今日はここまで!

あとは、スタッフの方々に素焼き→釉掛け→本焼きをお任せし、約1か月後に完成です。

お気に入りの器は、使って楽しもう!

そして、1か月後。器を引き取りにきました!

ここで最後の仕上げ。

作品は釉薬がかかっていない部分にザラつきがあり、そのまま使うとテーブルなどを傷つけてしまうことがあります。

そこで、紙やすりを使ってザラザラ部分を滑らかに仕上げます。これで完成~!!

では、作品を見てみましょう。

こちらが次女のカップとスプーン。

こちらは三女のカップと花瓶。

そして! 私のホールケーキプレートです! 

※小皿は余った粘土で作ったおまけ

なかなかの出来栄えではありませんか?と自画自賛(笑)。

早速、ケーキを焼いて乗せてみました!

イチジク・シャインマスカット・ブルーベリーのショートケーキです。

小皿はケーキサーバーを置くのにちょうどいい♪ 上から見ても、釉薬のムラや布でつけた模様が味のあるアクセントになっていて、我ながら気に入りました。

娘たちも自分の器に大満足。カップに飲み物を注いで、お茶会が始まりました!

お茶会で三女が撮ってくれた写真

思い出深くお気に入りの器を使う豊かさ……改めて感じます。

イベントで陶芸がさらに身近に

匠の里では、陶芸に親しむきっかけにと、音楽祭やマルシェなどのイベント開催にも力を入れているとか。

10月12日(土)・13日(日)には、「匠の里マルシェ&第38回陶芸祭」が開かれ、陶芸作品のほか、木工・アクセサリー・雑貨・フードなどが販売されるとのことですよ!

これを機に、地元・射水の文化である陶芸を身近なものとし、お気に入りの器や雑貨に出会ってみてはいかがでしょうか。


DATA

射水市陶房「匠の里」
射水市水戸田17甲
0766-54-1201
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