射水市で国際交流。「日本文化体験交流会」で、外国人の皆さんと一緒にちぎり絵に挑戦!
射水市民国際交流協会のイベントに参加
射水市には2709人の外国人の方々がお住まいです(2020年11月30日現在)。国別にみると、フィリピン、ベトナム、パキスタン、中国、ブラジル、ロシアの方が多いとか 。
射水市民国際交流協会では、地域に住む外国人と日本人とが気軽に交流できるよう、語学教室やイベントなどを企画・開催しています。
今回ご紹介するのは、同協会が主催する「日本文化体験交流会」。私も参加させていただきました!
外国人と日本人で交流しながらちぎり絵体験
今回は、射水市などにお住まいの外国人と国際交流に興味を持つ日本人の方々が、ちぎり絵の作品作りに挑戦しました。
指導は、和紙ちぎり絵しゅんこう認定講師の味噌町子さん。
来年の干支「丑」の色紙飾りを作りました。こちらが先生のお手本です。
作り方は簡単。和紙を手でちぎったり、ハサミで切ったりして、色紙にのりで貼り付けます。
自分で工夫して、飾りを付け足してもOKとのこと。作品作りは和やかに進められました。
文化背景によって見え方はいろいろ
外国人参加者に伺ったところ、木工や銅器、和紙といった富山の伝統工芸が大好きだとか。今回も日本伝統の絵画づくり体験するのを楽しみに参加されたそうです。
と、そこに外国人ふたりから「carrot(キャロット)」という言葉が何度も聞こえてきました。
「キャロットと言えばニンジン…どこにニンジンが?!」と気になって、質問したら、「キャロット」と呼ばれていたのはコレ!
竹の葉がオレンジ色の和紙で作られていたので、ニンジンに見えたのですね!
私にとっては、松の葉と梅の花と並んでいれば、お次は当然「竹」。
「これは、『松竹梅』ですよ」と説明したところ、今度は「価格のランク分けのマークをなぜ?」と不思議顔です。
そこで「松竹梅は、幸運を表す伝統的な植物ですよ」と伝えたら「なるほど。そうだったのですね」と腑に落ちたご様子。
ついでに「では、これはなんだと思いますか」と、「打ち出の小槌」を指さしたら、外国人の皆さんは分からないよう。
お一人が「lanthanum(ランタン)だと思っていました」と答えました。
そこで、これまた「昔話に登場する、振るとお金が出てくるハンマーです。『打ち出の小槌』と呼ばれていています」とご説明。
「この色紙には、ラッキーアイテムが並んでいたのですね!」と喜んでいただけました。
私たちが当たり前に眺めているものを、外国から来た方は違うものとして見ている……こんなことは伝統柄以外にも、きっとたくさんあるのでしょうね。
異なる文化背景を持つ同士が、語り合い、伝えあい、理解し合うことの大切さを感じました。
なお、外国人の皆さんは今年、クリスマスも新年も帰省できないそうです。せめて、射水市で地元の日本人とも関わりながら、楽しく過ごしてもらいたいものだと思います。
それぞれの作品が完成!
楽しく作業をしているうちに、作品も出来上がりました!
こちらの方はギターがご趣味。打ち出の小槌の隣にはギターの飾りもつけました。
ちなみに、手芸がとても苦手な私の作品はこちら。
味がある…といってください(苦笑)。
ただ、味噌先生がおっしゃるには「ちぎり絵の魅力のひとつは、同じ図案でも、その人の個性が表れる点」とのことです。個性って大事ですよ、うん。
最後に、作品と一緒に記念撮影!
今は海外旅行にも行けない状況ですが、地元・射水市にいながら国際交流を楽しむことはできるとわかりました。
射水市民国際交流協会の語学講座やイベントなどは、射水市報や協会ホームページで紹介されます。気になる方は、ぜひチェックしてみてください!
DATA
射水市民国際交流協会
http://icia-imizu.com/
射水市大門67 大門総合会館2階
TEL. 0766-52-6811
E-mail. icia@bz03.plala.or.jp