地元の「無袋」「葉とらず」「樹上熟」リンゴを味わってみませんか。

健康効果いっぱいの秋の果物

イギリスのことわざに「1日1個のリンゴで医者いらず(An apple a day keeps the doctor away)」というものがあります。

リンゴには、便秘解消に役立つ食物繊維やペクチンのほか、老化を防ぐポリフェノール、むくみ防止効果が知られるカリウム、さらにはビタミンCなど、多くの栄養素が含まれています。

こんな優れもの食材のリンゴ。

実は、射水市池多地区や串田地区などでも栽培されていることをご存知でしょうか。我が家からほど近く、串田地区の薬師果樹園で買い求めるリンゴは、私の秋の楽しみのひとつです。

工夫を重ねて生まれた美味しいリンゴ

薬師果樹園の園主・薬師繁さんが、串田地区でリンゴ栽培を始めたのは、平成元(1989)年ごろのこと。

それから「自分が食べて美味しいと思えるリンゴ」を目指し、東京農業大学で学んだ果樹栽培の知識を活かして栽培方法に工夫を重ねてきたそうです。

そうしてたどりついたのが「無袋」「葉とらず」のリンゴ。また、農薬をできるだけ少なくし、有機肥料を用いながら、樹の上で熟させています。

このように育てることで、皮に色ムラはできるものの糖度や栄養価が高く、香りも味もよいリンゴが実るそうです。

毎朝、食べごろの実だけを摘み取り、その日のうちに直売店の店頭に並びます。

薬師果樹園の新鮮なリンゴは、シャキシャキとしたテクスチャや瑞々しさが格別。我が家では家族みんなが大ファンです。

なお、ほとんどは高岡市や富山市内のスーパーなどで販売されており、射水市内で購入できるのはこの直売店のみとのことです(営業時間 概ね8時から18時、不定休)。

美味しいお菓子に変身!

そのまま食べてもちろん美味しい薬師さんのリンゴは、お菓子の材料としても、我が家で大活躍しています。

よく作るのは、アップルパイ。シナモン、クローブ、きび砂糖、レモン汁、バターで煮込んだリンゴをパイ皮で包んで焼き上げます。この日は「幸太郎」という品種で作りました。

アップルパイを焼いている最中は、家中にリンゴの香りが漂い、なんとも幸せな気持ちになります。

最近作って好評だったお菓子は、「ガトー・インビジブル」です。

卵、砂糖、牛乳、溶かしバター、小麦粉を混ぜたカスタード風味の生地に、たっぷりの果物や野菜のスライスを混ぜ、層にして焼き上げるケーキです。

こんな感じで重ね…

焼き上がりはこんな感じ。リンゴの蜜が滲み出て、なんとも美味しそう!

カットすると、層が見えるのがおわかりになるでしょうか。この生地とフルーツが一体化した様子が「インビジブル」の名の由来です。
※「インビジブル(invisible)」とは、「目には見えない」の意

しっとり、ねっとりとした、プリンのような、ういろうか羊羹のような食感も面白いお菓子です。

りんごのおかずも大好評!

リンゴの甘みは肉の旨味と相性がよく、とくに豚肉との相性は抜群です。

また、すりおろしたリンゴに肉を漬け込むと、肉が柔らかくジューシーになる効果があります。

我が家では豚肉とリンゴのローストが人気です。今回は「シナノスイート」で作りました。

とんかつ用のお肉をリンゴのすりおろしと自家製の塩麹(塩でOK)で漬け込んでから、リンゴと一緒にオーブンで焼きます。

みじん切りにした玉ねぎを炒めて、漬け込んだリンゴも加えて煮詰めたソースもかけました。

生でもお菓子でも料理でも美味しい射水市産リンゴ。薬師果樹園では、これから「早生ふじ」「王林」「サンふじ」などの収穫が予定され、直売店は12月いっぱい営業予定です。

年内は1日1個といわず、いっぱい食べようと思います!


DATA

薬師果樹園
富山県射水市串田1337
TEL.0766-54-1385


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