8年間の高校弁当マラソン完走! 最後の弁当づくりとご褒美のひととき。

高校生の弁当づくりを8年間

我が家には3人の娘がいて、長女の高校入学から毎日の弁当づくりが始まりました。

初日は、長女の好物である唐揚げでスタート!

そして、8年。

先日、三女の高校3年生最後の弁当をもって、長かった高校弁当マラソンがついにフィニッシュを迎えました!

弁当づくりを続けるポイントは「ラク」!

多くの保護者の方々と同じように、私も仕事をしながら弁当づくりに励んできました。

目指したのは「栄養」「味」「見た目」と「ラク」の両立。

試行錯誤のすえ、参考にしたのが日本料理の「五色・五法・五味」という考え方です。

「五色」は見た目で「赤・黄・緑・白・黒」のこと。

まずは、たんぱく質系のメイン食材を決め、色のバランスを考慮してほかの食材も選びます。

「五法」は調理法を指し、「生・煮る・焼く・蒸す・揚げる」です。

おかずごとに調理法を変えると、複数調理を同時に進めやすく、時短につながるメリットもあります。

「五味」は味付けで「甘味・酸味・塩味・苦味・うま味」を指します。

調味料や油類がかぶらないようにすると、うっかりと似た味のおかずを作る失敗を防ぐことができます。

また、おいしそうに詰める工夫として、隙間を埋める「形を変えられるおかず」を1つは用意するのがおすすめです。

日々やることには、自分のルールを作ると迷う時間や無駄が減って、ラクになりますよ!

最後の弁当は大好きメニューの豪華版!

そうして続けてきた弁当づくりの最終日を迎えるにあたり、三女に「何を入れてほしい?」と尋ねると、

「唐揚げは絶対! それから肉団子、玉子焼き、ハンバーグも食べたい! いつものもやし、にんじんしりしり、高野豆腐もおいしいよね。あ、小松菜の胡麻和えも! そうだ、おいなりさんも食べたい!」

と、次々にリクエストが飛び出しました。

小学生の頃から「ママのお弁当が食べたいから、早く高校生になりたい!」と訴えるほどの弁当好きだった三女。

「最後だし、全部入れちゃおうか!」
と答えると、

「好きなものばかりのお弁当?! 友達にも見せる♪」
と、もうウキウキです。

そして当日は前日からの雪が降り続く、とても寒い朝となりました。

暗いうちから、お湯を沸かし、ハンバーグをオーブンに入れ、肉を揚げ、にんじんを炒め……次々とおかずを作っていきます。

冷ましたおかずを弁当箱に詰めて、完成です!

☆本日のメニューはこちら。

・鶏もも肉の唐揚げ五香粉風味
・豚肉団子の黒酢あん
・オーブン焼きハンバーグ
・玉子焼き
・もやしとわかめのナムル
・にんじんしりしり
・小松菜のメープルシロップ入り胡麻味噌和え
・高野豆腐の煮物
・いなり寿司

玉子焼きはハート型にして、母のあふれる愛を表現してみました(笑)。

思わぬご褒美で楽しい最終日に

と、そこへ高校から連絡メールが届きました。

「雪のため、生徒は自宅待機」とのこと。

「お弁当、なくてもよかったのかも……」と一瞬がっかり。

しかし、そこへ起きてきた三女は弁当を見るなり、
「お母さん、すごい! 豪華! おいしそう!」
と大喜び! やっぱり作ってよかった!

さて、そのあとも雪は降り続け、結局、休校となりました。

その日は在宅勤務だった私。昼ご飯は、弁当の残りを三女と一緒にいただきました。

普段、娘たちが弁当箱を開く姿を見ることはありませんでしたが、今日はひと口ごとに「おいしいね!」と喜ぶ三女。

話題は自然と弁当にまつわるエピソードになりました。

もやしのナムルは、幼稚園のママ友に教わった『濃縮麺つゆと胡麻油だけ』の簡単レシピを弁当用にアレンジし、汁漏れを防ぐための乾燥わかめを加えたこと。

「冷えて固くなった玉子焼きは実は苦手で……」と長女に告白され、柔らかく仕上がるよう味醂を加えたレシピを考えたこと。

野菜嫌いの次女も「にんじんしりしり」はおいしく食べることができ、嬉しかったこと。

「好きなおかずは、自分でお弁当に追加してぎゅうぎゅうに詰めていたよね」など、思い出話に花が咲きます。

振り返れば、料理が好きで「子供のために」という想いがある私でも、働きながらの弁当づくりは楽しいばかりではありませんでした。

睡眠不足や体調不良で辛い日もありました。

弁当作りを優先して、参加したかった夜や早朝のイベントや集まりを諦めたことも、何度もありました。

思いがけず、三女と弁当時間を持てたのは、きっとご褒美。「ごちそうさま!」と満足顔の三女に、私もにっこりしていました。

こうして8年間にわたる弁当マラソンは無事完走。

寂しいかも……と想像していたゴールは、とてもほっこり賑やかでした。


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