春は大人も新生活! 子育て卒業・50歳から始める理想の暮らしづくり
「寂しくなるね」に、ちょっと違和感
長かった冬が終わり、いよいよ春ですね!
春は入学、進学、就職、引っ越しなど、「新生活」という言葉があちこちで聞かれます。
我が家も今年は、末娘の三女が大学進学のため、県外へ引っ越すことになりました。
その話題になると「娘さんの新生活、楽しみだね」とともに、必ずのようにかけられたのが「お母さんは、寂しくなりますね……」という言葉です。
しかし私は、そのたびに違和感を覚えていました。
なぜなら、私自身もこの春からの新生活をずっと楽しみにしていたからです。
娘が初めての一人暮らしに胸を弾ませる傍らで、私も「やりたかったことを始めよう!」と意気込んでいました。
というわけで今回は、三人娘の子育てをほぼ終えた私・50歳の新生活をご紹介したいと思います!
海のそばで叶える理想の暮らし
娘たちの手が離れたら実行に移そうと決めていたことのひとつが、理想の住まいを叶えることです。
それは、学生時代に憧れた「シェアハウス暮らし」と社会人になってから思い描いていた「海のそばの生活」です。
これをまとめて実現しようと数年前から、大好きな海老江海浜公園近くの民家をDIYで少しずつ整えてきました。
特に気に入っているのは、海をイメージした青いタイルや杉板のフローリング。

自分で張るのは大変でしたが、「好き」を集めた空間は、いるだけで気持ちが明るくなります。
DIYの合間には、シェアメイトさんと海で泳いだり、海辺でサイクリングやジョギングをしたり。

近くには海竜スポーツランドもあり、トライアスロンが趣味の私にはすごく便利な環境です。
お花や観葉植物を飾ったり、家具や収納小物の配置を考えたりと、理想の生活を想像して、少しずつそろえていくワクワク感を満喫しています。
自分優先で自由に過ごす「私時間」
新生活が始まり、時間の使い方も大きく変わりました。
私は約25年間、多くの働くお母さん同様に、母親業と仕事をパズルのピースのように1日の時間軸にはめ込む毎日を送ってきました。
食事や弁当作りのほか、名前もつかない細かい家事や育児……理想のタイムスケジュールがあっても、それをそのまま実行することはできません。
しかし今は、24時間すべてを自分都合で計画することができます。これは予想以上の解放感です。
例えば「朝の散歩」。
幸せホルモン・セロトニンが分泌されて心身の健康に良いと知っていますが、朝食や弁当作りを優先して、やらなかったことです。
さっそく朝、散歩に出かけたら、海越しの立山連峰から昇る朝日の美しいこと!

波の音を聞きながら歩く時間は、心を整えてくれます。
また、食事作りも変わりました。
これまでは、野菜や魚介が苦手といった子供たちの好みやリクエストから献立を考え、たっぷりと作っていました。
しかし今は、自分の食べたい食材で、自分の食べたい量だけ。

こんな感覚は、大学生の一人暮らし以来です。
先日は、思いつきで近所の居酒屋へ立ち寄りました。

連絡や許可がいらない自由な外食も25年くらいぶりでしょうか。
お店の方や他のお客さんとの会話も弾み、寛いだ夕飯となりました。
大人も新生活にときめこう!
というわけで、「寂しくなりましたね」どころか、私の心はむしろ軽やかです。
私年齢・50歳は、人生100年時代の折り返し。富山県女性の年齢の中央値でもあり、まだ人生の中間地点といえましょう。
振り返れば、20代のころと今の自分を比べても、大きく劣らないことにも気づきました。
年齢を重ねたおかげで、知識や経験が増えました。怒ったり焦ったりするより「まあ、いいか」と笑える余裕も若いころよりはあると思います。
トライアスロンはロングディスタンスを完走できるようになり、今も体力測定で「20代並み」の判定をいただきます。
となると、いろんな面で今の方が豊かな気がします。年月とともに失ったものは、黒い髪と肌の張りくらいでしょうか(笑)。
この25年は大変なこともありましたが、おかげで出会った方や身に付いたこともたくさんあります。
同様にこれからの25年にも、また新しい出会いや進化が待っている。年齢を重ねた今だからこその「新生活」がある。
そう想像すると、これからへの期待で胸がときめきます。
子供の独立のような大きな節目がない方も、日々のなか意識すれば、心浮き立つ「新しいこと」が案外見つかりそうです。
「新生活が楽しみ!」は若者の特権ではなく、大人にもお似合いの言葉。
あなたも、今ならではの「新生活」を始めてみませんか。
DATA
海老江キャビン
射水市海老江浜開
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https://www.sharelife-toyama.com/blog/o-interview/owner_interview2/
