3月8日は「ミモザの日」。女性への感謝とエールのお花を贈り、想いを伝えあいましょう!
イタリアで出会った「ミモザの日」
2016年、高校生・中学生・小学生の娘たちを連れて、イタリア・ローマを旅しました。
節約旅行で、宿は自炊できるB&Bを利用。B&Bとは「Bed and Breakfast」。宿泊と朝食だけの施設で、日本の民宿のような存在です。
旅の最終日、花市場でB&Bのご主人にお礼のお花を買って帰ったら、ご主人も私たちに小さなミモザの花束を用意していてくださいました。

その日は、3月8日。
帰国後、写真のミモザを見た人に教えられ「ミモザの日」を知りました。
国際女性デーとミモザケーキ
この3月8日「ミモザの日」は、国連の「国際女性デー」です。
1904年3月8日にアメリカで行われた女性の参政権を求めたデモが起源で、1975年に定められました。
この時期に咲くミモザは「感謝」の花言葉を持ち、風雨にも負けない強い花であることから女性の象徴とされ、この記念日のシンボルフラワーとなりました。
現在も、女性差別をなくし、女性の権利を守る日として、世界各地でイベントが行われます。
イタリアでは、「FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ=女性の日)」「ミモザの日」と呼ばれ、男性がお世話になっている身近な女性にミモザを贈る日として定着。
ミモザはイタリアで自生もする気軽な花で、「ミモザなら誰でも用意できる」という意図もあるそうです。
ちなみに我が家では、私が作ったミモザケーキを娘たちといただく日として定着しています。
ミモザケーキはレモンカスタードクリームを挟み、ミモザの花を模した細かいスポンジで飾ったドーム型のケーキ。

娘たちと日頃のがんばりを称え、感謝を伝えあって、イタリアの思い出を語るのが恒例となりました。
感謝を込めた宅配アレンジメント
今年は、末娘が高校卒業ということで、育児を長年サポートしてくれた母にミモザを贈ることにしました。
お願いしたのは、旧知の花屋さん「マチノイロセイカテン」。
新鮮なお花を手頃な価格で販売し、廃棄ロスも減らそうという、店舗を持たない予約宅配のお店です。
高齢の母に活け替えが負担にならないよう、そのまま飾れるアレンジメントを依頼。オーナーの浜井竣平さんが、家に届けてくださいました。

「ミモザの日」にちなみ「差別を感じることはありますか」と質問したところ、浜井さんは「女性が多い業界なので、今でも『男なのに花屋?』と不思議がられることはありますよ」と話してくれました。
「女性はいろいろと辛い思いをされることも多いですよね。お花を通じて笑顔になってもらえたら」と浜井さん。
さらに「富山では、男性が花屋に入ることや、店員と話すのが恥ずかしいという風潮も。当店は電話やLINE、InstagramのDMで相談を受け、来店なしでお相手に届けることもできるので、気軽に相談してほしい」と笑います。
また、日本ではこの時期、品切れや価格高騰することも多いミモザの花。イタリアのように「誰でも手に入れやすい花」で気持ちを伝えるなら、黄色のチューリップもオススメとのことですよ。
さて、母のために作ってくださったアレンジメントはこちら。

かわいらしいなかにスモーキーな色味のバラが、大人っぽいアクセントになっていてすてき!
「こんなきれいな花、嬉しいわ。ありがとうね」と、母にとても喜んでもらえました!
望むこと伝える大切さ
一方、私も今年、思いがけないプレゼントをいただきました。
というのは、「イタリアのミモザ習慣、すてきなんですよ!(またもらいたい!)」とあちこちで啓蒙に努めてきた私(笑)。
その話を覚えてくれていた仲間から、「子育て卒業、お疲れさま」とミモザをいただきました~!

参政権もお花も、欲しいものやしてもらいたいことは、言葉にして表明することが大切だとしみじみ。
このミモザは、ドライフラワーのスワッグにして楽しむことにしました。

というわけで、私にとってミモザは、イタリアの旅、母をはじめ多くの人に応援してもらいながら娘たちを育て働いてきた日々、想いを言葉にすることの大切さなどを思い出させてくれる特別な花となりました。
そして今年も、ミモザを眺めながら願います。
娘たち次世代が、性別にとらわれず、笑顔で自分らしく生きていける社会でありますように。
DATA
マチノイロセイカテン
射水市三ヶ2727-1(アトリエ)
090-8266-4640
MAIL info@machi-iro.jp
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